昔日の客展
昔日の客展 ―山王書房 開店七十周年記念ー
2023年9月2日(土)~11日(月)*5(火)休み 12:00-18:00(最終日は17:00まで)
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9/2初日、トークイベント開催
関口直人さん×島田潤一郎さん(夏葉社) 『「昔日の客」復刊からの13年 』
2023/9/2(土)17:30~18:30(17時開場) 定員:15名
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昭和28年4月25日、当時の大田区役所に近い新井宿4丁目に古本屋「山王書房」は開店しました。35歳で印刷会社を辞め、以前からの夢だった古本屋を開業するか、はたまた花屋をやるか迷ってる父の背中を押したのは22歳の母でした。本当にやりたいのは古本屋だと見抜いていたのです。母と結婚する以前は病弱で幾度か死にかけたりもした父でしたが、その後は病知らずで幸せな後半生を思う存分生きられたと思います。59歳の夏に不帰の人となり、一年後、親友の山高登氏の編集と装丁による随筆集『昔日の客』は完成し、三茶書房より刊行されました。
父の魂が込められた、その一冊は多くの方に愛され続けましたが世の中に一千部しかありません。私が父の年を越える頃になって、『昔日の客』を復刊することが夢となります。そして一年後、島田潤一郎氏との出会いが待っていたのです。
開店七十周年の節目に、父が尾崎士郎先生と出会った山王のお宅に近い場所で催す今回の『昔日の客』展、父在りし日の往時に改めて思いを馳せたいと思っています。
関口直人
2022年の暮れ、全ての展示を終えた夜。
初めてカフェ昔日の客を訪れ、そこにはルフトアルトとご近所の古本屋、あんず文庫の加賀谷さんも偶然いて
その年の全部の予定を終えた安堵感からか、年明けに計画しているひとり出版社の展示のことなど 珈琲を飲みつつ楽しく話をしていました。
皆さんの前で「実は昔日の客展をやりたいと思っているんですよ」とそれまでフンワリと考えていたことを述べると、なんと「いいですね、やりましょう!」とその場でこの展示を決めて頂いたのです。
大田区大森・山王のとても大切な記憶、1970年代に閉店した山王書房の「昔日の客」という一冊の本。
ぜひたくさんの方に 著者の関口良雄さんの想いに触れて頂けたらと思います。
ルフトアルト店主
カフェ昔日の客
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関口直人
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夏葉社