形と印象
形と印象
2025年6月6日(金)~6月15日(日) 11日(水)お休み
12:00-18:00(最終日17:00まで)
山本恵海 / 新見和也 / 大髙杏
異なる素材からつくられた形。
虚構のなかで存在感を放つ立体。
様々な形からもたらされる印象。
初夏のひと時。静かに心に拡がる作品群をどうぞご覧ください
◆山本恵海
「石は生活のなかで取るに足らない素材ですが、誰かの隣に沿っていられる存在でありたいという思いで
日常で何気なく目にする静物をモチーフにしています」
1989年 東京生まれ
2015年 多摩美術大学大学院美術研究科修士課程彫刻専攻 修了
石の彫刻家の山本さんは、大理石にて静物、特に本をモチーフに制作している。
廃墟に積まれていたような古い書物、破れかけた紙の頁、時を長く経て壊れゆく途上のかたち。
或いは邸宅の書架から取りだしたような端正な本。
堅固な石という素材で 紙の本を現す特異な作品は、静かに、美しくそこに佇みます。
◆新見和也
「木だからこそ出来る表現,愛着をもてるもの,驚きや発見を感じられるもの,そのような形や表情を求めてもの作りをしています」
武蔵野美術大学にて木工と陶芸に触れ、卒業後はそれらを活かした仕事に勤める。
木工職人のアシスタントをしながら2019年より作家活動を始め2023年に独立。
そこにあるだけで空気感が変わる 幾何学的なオブジェが特徴的です。
今展では、初期からやりたかった『建築物・構造物をモチーフとしたシリーズ』から「灯台」が、いよいよ登場。
コンポート、壁かけ飾台、ガラス付きの標本花器など、用途のある作品も美しさを重視し丁寧な制作を重ねています。
ルフトアルトでは2回目となる展示です。ご期待ください。
◆大髙杏
「人は寄り添い繋がりを大切にしていると私は思っている。繋がりをテーマに形を考え、身近な素材である紙を使って紙版画と言う技法で表現している。」
1996年 東京生まれ
2019年 武蔵野美術大学造形学部油絵学科油絵専攻 卒業
大髙さんの版画作品は、モチーフの形を丹念に追求した モダンの傾向を感じます。
飄々としたシンプルな表現が持ち味となって無機質な魅力を生んでいるように思います。
続けてきたartworkも微かでひっそりとした、儚さを感じるモノたち。
今展では、始めてから4年が経過したという紙版画作品を主に出品します。ぜひご覧ください。
山本恵海(石彫刻) HP