境界のゆらぎ
草野 碧 展 ―境界のゆらぎー
2025年5月9日(金)~18日(日) *14(水)休み
12:00-18:00(最終日は17:00まで)
白昼、現実と夢の境界が曖昧になる瞬間があります。
光とその隙間に潜む影。
確かだと思っていた現実が、ふと揺らぎ不確かなものへと変わる時。
目の前の景色が心の記憶と交差し、生まれる感情は、
時に心地よく、時に異界へと誘います。
この展示では、そんな「白日夢」のような瞬間を切り取り、
リアルと虚構のあいだに揺れる世界を描きます。
草野碧さんは装画や挿絵、広告等を中心に活動しているイラストレーター。
装画は、伊与原新さんの「月まで三キロ」「八月の銀の雪」、Monsieur Toussaint Louverture L.M. モンゴメリ作品シリーズなど、
これまでたくさんの書籍の表紙を飾ってきました。
特に今年 2025年は、やはり装画を担当した 伊与原新さんの「藍を継ぐ海」が 172回直木賞を受賞し、大変話題となりました。
コントラストのしっかりとした表現が特徴的で、作風はとてもドラマチック。
草野さんの作品の中の風景は、その先にはいつも光がある、と感じます。
眩しく強い光、柔らかく淡い光。そこには伴う影があり、誰しもいつかどこかで見た美しい記憶の景色が広がります。
2021年渋谷ヒカリエでの個展から4年ぶりとなる今展。原画、ドローイング作品、ZINE等を出品します。
草野さんの現在の表現をぜひご覧ください。
草野 碧(イラストレーター)
https://midorikusano.com/
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